トラックに積み込んで、ただ配送するだけ。配送職(配送)は、そんな単純な仕事ではありません。
置く場所一つとってみてもそう。次の作業がしやすいように、その都度、お客様に確認を取る。
地面に直接置かない、ブルーシートをかぶせる、壁に立てかけないなど、商品ごとに置き方にも気を配る。
配送職は、お客様のためにどうすればいいかを常に考える、配送のプロなのです。 スピーディーに商品を届ける。丁寧に商品を降ろす。元気な挨拶。安全な運転。 そうした一つひとつの積み重ねが、お客様から信頼を得ることにつながっていきます。
私が勤務する石材センターは、配送職の中ではちょっと特殊。 発注された石材商品を荷造りして、トラックに積み込むまでがメインの業務です。 お客様と会う機会はめったにありませんが、ときに難題を持ち込まれることもあります。
あるとき、リフォームで使う砂利を探されているお客様が直接やって来られました。 しかし、その砂利はすでに廃番になっていたのです。 私は50種類はある既存の砂利を混ぜ合わせ、なんとかお客様のニーズに合うものができないか試行錯誤。
完成した砂利を見せるとお客様は「ありがとう!助かった!」と大喜び。 大変でしたが、その顔をみた時は嬉しかったですね。
せっかく足を運んでくださっているからこそ、しっかりと考えて対応する。 それが、信頼関係を築くことにつながっていきます。 対応一つで関係性は変化していくもの。実際、誠意を持って対応すると、また注文をいただけることも多いのです。