「納期を教えて」「見積りを出して」「あの商品をこの日までに持ってきて」。
毎日ひっきりなしにかかってくる、お客様からの電話。 その一つひとつに対応していくのが、営業事務(業務)です。 私が常に心に留めているのは、100%無理なご要望であっても、一度は受け止めるということ。 その場で、「NO」と言うことは決してありません。
先日も、あるお客様が焦って電話をかけてこられました。 「明日、施工をしたいから、石材を朝一番に持ってきてくれないか」と。
本来であれば NG 案件ですが、お客様も必死です。 その想いが分かっているからこそ、「確認してみます」と言って一旦電話を切りました。 トラックに追加で積めないか、無理なら2便目を出せないか、配送ルートは変更できるか。 いろんな選択肢を探り、何とか配送できることに。
お客様に電話すると、「ありがとう!いつもごめんね!」と、めちゃくちゃ喜んでもらえました。 このときが、一番うれしい瞬間でもあります。
でも実を言うと、信頼関係を一番強く感じられるのは、ご要望に応えられなかったとき。 「無理でした」と伝えると、「あなたが言うなら、しょうがないね」と言われることがほとんどなんです。
それは、普段からご要望に応えるための努力をしているからこそ、いただける言葉。手を尽くす。 たとえ顔は見えなくても、努力はお客様に伝わっているものなのです。